ややグロテスクな描写があります。苦手な方はご注意ください


O K ?
































































 1 9 t h t i t l e : 「 覚 悟 召 さ れ よ 」





















「覚悟召されよ」



アームストロング少佐は重苦しくそう言って、それ以上に重い地下室の扉を開いた。

その途端、ものすごい異臭とさながら地獄絵のような光景が姿を現す。

アームストロングの言った覚悟の意味を噛み締めながら、ハボックは必死で吐き気を押し戻した。

連れてきた部下の何人かは実際うしろで胃の中身をぶちまけている。



「・・・・・・酷いっスね」

「うむ。恐らく人体練成を試みたのであろうな」



しかし己の力量が足りず、こっ酷いリバウンド現象でこの部屋に居た科学者数名は残らず無残な死を遂げた。

飛散した血液で、赤一色と言っても間違いではないほどに染め上げられた室内には、人間でなくなった人間の欠片が至る所にこびり付いている。

血と汚物と焦げた蛋白質の悪臭で、鼻などすぐにいかれてしまいそうだ。

これが、大衆の為にあれという錬金術の産物である。

この部屋の後始末という不条理な命令を言い渡した上官の姿が浮かび、ハボックは再び嘔吐感を覚えた。

室内で生きている錬金術師はアームストロングの他にもう一名いる。



「平気か大将」

「ははは吐いたよ情けねー」



多少青白い顔で国家錬金術師の少年は笑う。

これが情けないというのなら、自分の部下共はとんでもない木偶の坊ばかりだ。



「我輩は止めたのだぞエドワード・エルリック」

「なのにオレが無理言って付いてきた。わかってるよ少佐」



心底心配して眉をひそめるアームストロングにそれでもエドワードは気丈げに笑って返した。

それからおぼつかない足取りで部屋の中央へしゃがみ込み、血と肉片に塗れて掠れた錬成陣を指でなぞる。



「はは、これじゃあしくじるわけだ。こことここ、あとそこも、完全に矛盾してる」



気が振れそうなほどに赤い部屋と、少年の真紅のコートは恐ろしくよく馴染んでいた。



ハボックは何故かもう一つ、そこに焔の赫を連想した。





















16:51 2006/02/15






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一度は書いてみたかった。けど失敗したなー文章の稚拙さがよーくわかるよもー。少佐超無理!



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