1 6 t h t i t l e : 「 あ ー ! そ れ 、 最 後 の ひ と つ だ っ た の に ! 」
「あー!それ、最後のひとつだったのに!」
振り返るとそこには、酷くショックを受けた顔をしたレオが立っていた。
スギの目の前にあるのはジグソーパズル。
つい一瞬前、スギが完成させたばかりである。
「いっ今まで僕が積み重ねてきた努力が・・・」
悲痛な声で訴えるレオにスギはからりと笑う。
「やあ、完成オメデトウ」
「おめでたくない!」
行きつけの雑貨屋にたった一つだけ入荷していたパズル。
一目惚れして購入したそれに取り組むことはや1ヶ月。
ようやくあと一歩ならぬあと1ピースで長かった道のりが成就するというところまでこぎつけたというのに…!
「いーじゃない別に。どうせここにはめる予定だったんでしょ」
「そういう問題じゃないんだよスギ!」
「じゃもっかいバラして始めから組み直したら?」
「そういう問題でもない!」
「 レオ、」
スギは大袈裟に溜息をついて恨みがましい視線を向けているレオの肩にぽんと手を置く。
「過ぎた事をいつまでも悔やんでいるようじゃ大きな男にはなれないぞ」
「、あのねえ!」
レオが何か言うよりも早く、スギは冷蔵庫からコーヒー牛乳を取り出してグラスへと注いでいる。
鼻歌なんか歌いながら。
「 パーフェクト 僕らのー 作戦通りさーー 」
いやがらせでスギの右に出るものはいない。
13:58 2006/02/15
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